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真っ白な湖上でククサでカンパイ“Pannu kahvi(パンヌカハヴィ)”

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僕のふるさと新潟で大雪が降ったそうですね

この後もどうぞお気をつけください

 

フィンランドでは一足お先に冬が到来していて

雪は街中でも20cmくらい積もり平均気温は2度満たないほど

これでも通年より雪は少めかな

冬化粧のヘルシンキを出て

休日オーロラを求めフィンランド北部の都市ロヴァニエミにやって来ました

ロヴァニエミといえば

一年中サンタクロースに会える“サンタクロース村”が有名で

冬にはオーロラを見るために世界中の観光客で賑わいます

 

でも 今年はやはり観光客は激減していて

街はとても静か・・・

サンタクロースもリモートの仕事が増え

インスタライブに出演したりしています

 

ヘルシンキから飛行機に乗り1時間20分ほどで到着

ロヴァニエミの中心地からレンタカーに乗り換え

約15分のところにあるNorväjarvi(ノルヴァヤルヴィ)という湖が

オーロラの撮影スポットだと友人から聞いた

少し走れば街の明かりも街灯も全くなくなり

辺りは一気に闇に包まれた

ヘッドライトを頼りに車を走らせる

ヘラジカ注意の看板があったりで

野生の動物がいつ飛び出して来てもおかしくない田舎道だった

道路の両脇に注意を払いながら

そして夜空も気にしながら車を進めた

 

目的の湖に到着すると

凍っている湖面をしばらく歩き 空を見上げた

オーロラは出ていなかった

 

そこで“パンヌカハヴィ”を淹れることにした

パンヌカハヴィとは直訳すると“やかんコーヒー”

挽いたコーヒー豆をやかんで煮出して上澄みをいただく

アウトドア向きのワイルドな飲み方のコーヒーなのだ

そして外でのコーヒーを楽しむにはコレが欠かせない

出発前にアウトドアショップで購入した“ククサ”

ククサとは白樺のコブをくり抜いて作ったコップで

口当たりがとても滑らかで

ほのかに香る木の香りがたまらない

 

フィンランド人にとって

ハイキングやアウトドアでは欠かすことの出来ない必需品で

リュックにククサをぶら下げているスタイルがかっこいい!

と僕は勝手に思っているw

普段使いにしても もちろんいい

物を大切にするフィンランどでは

代々受け継いで使っている人もいるし

大切な人への贈り物として選ばれる物の一つだ

Myククサを手にした僕は

やっとフィンランド人に仲間入りできた気がした

 

まずはやかんにコーヒー粉を入れて水を注ぐ

コーヒー粉は普段のものと変わらない 分量は感覚だ

広い夜空の下では細かいことなど全く気にならない

(ちなみに今回はコーヒー3杯に水をやかんの半分くらい)

 

次にシングルバーナーでやかんに火をかける

コーヒーの甘い香りが立ち込める

沸騰したら 火を止め

粉が下に沈むまでゆっくり待つ・・・

 

でもこの日はあまりにも寒すぎて早く飲みたかったから

時間を短縮した

最後にククサにゆっくり注いで完成だ!

濁りのあるコーヒーは豆の質感を感じられ飲み応えのある味だ

芯から冷えた体にじんわりと染みていく

−5度の寒空の下

真っ白な雪の世界で飲むコーヒーは格別だった

 

その後どのくらい居たかな〜

結局オーロラは顔を出してくれず

また明日の夜に賭けよう!

 

初めてのパンヌカハヴィが経験できて なんだかポカポカな夜になった

カンパーイ!

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