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フィンランドの市議会議員選挙

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フィンランド全土で行われた市議会議員選挙の投票が6月13日に行われた

この選挙で僕が一番驚いたのは 候補者の多さだ!僕の住むヘルシンキでは議席が85に対して候補者は1163人!!

え..みんなどうやって候補者を選ぶんだ!?w

 

候補者の選び方はもちろん人それぞれ基準もあるだろう

それは日本と一緒

政党の方針や過去の実績などを考慮し

支持する先がある人は比較的候補者を絞りやすい

ただ 1163人もの候補者全ての公約や政治方針を理解して投票するのは

それだけで大変な作業だろう

 

フィンランドでは候補者を選ぶ際に

“自分の考えと候補者の思想をマッチングするためのサイト”

各マスコミによって作られている

 

サイトにアクセスするとまず『自分の選挙エリア』を指定する

次に各項目ごとに『質問』が出てくる

それに答えていくと自分の思想に近い候補者を教えてくれるというもの

 

国営放送Yleのこのサイトの質問は10項目26問だった

項目には気候環境 ・家族教育・ 健康・ お金・ 余暇など

質問内容は非常に興味深く

 

■学校給食で少なくとも週に1度はヴィーガンの食事にするべきだ

■コロナウイルス下で人々は強制的に行動させられるのではなく自発的に行動するべきである

■高所得者は今よりも更に多くの固定資産税を支払うべきだ

など具体的なものだった

 

回答も4択になっており

誰でも簡単に短時間で自分の思想に近い候補者を見つけることができる

“この候補者があなたの思想にに80%マッチします”という様に

確率の高い人から提案してくれるので非常に分かりやす市議会議員の選挙権はその都市に連続して2年住んでいるともらうことが出来る

つまり外国人の僕たちでも投票権を得ることが出来るということだ

そういえば以前住んでいた際に選挙の案内が届いたな〜

ということを思い出した

 

外国人である僕が自分の住んでいる街の政治に参加できる

なんと開かれた国際的な考え方なんだ

(しかし国政はフィンランド国籍保有の国民のみ)

また市政選挙がこれほど盛り上がっているのは

政治への関心の高さはもちろん

自分たちの投票が生活に直結するから

政治がとても身近なのだ

 

事前投票は5月26日から6月8日までの2週間

事前投票所も様々な形態が用意されており

屋外でドライブスルー形式の所もあった候補者は街でキャンディーを配り道行く人と話をしたりと

日本以上にとてもフランクな印象今回の選挙でヘルシンキの投票率は61.6%

日常的に家庭や友人同士で政治について話をするというフィンランド

政治は非常に身近であり生活に直結するもの

その根底の思想があるからこそ

立候補者もこれほど多くなり

高い投票率になるのだと思う

 

これも幸福の国からのひとつのヒントなのでは

政治参加はフィンランドの日常だ!モイモーイ

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