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人と人をフィンランドと日本を結ぶ雑貨屋オーナー中村浩介さん

  • Lifestyle

中村 浩介  -Kohsuke Nakamura-

“人のご縁を結ぶ人”人生の中で出会った人との繋がりで今がある

誰しも日々そう感じ思うことはあるだろう

 

中村さんと話をしていると

より強くそれを感じずにはいられない

なぜなら

“彼が自分の人生を語る時々に必ず誰かを通して表現するから”

 

普段はもの腰が柔らかくて優しい雰囲気の中村さんも

出会った人々の話をする際には

彼の目はキュッと力強くなり 声が少し大きくなる

 

何よりも人との“ご縁”を大切にしてきた中村さんだからこそ

人が集い 人が繋がる

そんな彼のお店“COMMON(コモン)”は人々の出会いの場となっている初めてフィンランドを訪れたのは2000年の秋

当時は某セレクトショップで働き 北欧のものを取り扱っていたことがきっかけで

北欧を旅して周った

 

旅の最中 有名なテキスタイルデザイナー&陶芸家の石本藤雄氏との出会いが

中村さんの人生を大きく変え

フィンランドに移住する決断へと繋がっていく

 

2泊3日のフィンランド滞在中に

人の紹介で石本藤雄氏に繋がると

彼は中村さんご夫婦をアトリエに招き 食事に招待し

多くの話をしてくれたそう

 

イッタラ村にいく際には現地のアテンドまで手配してくれ

アテンドしてくれたフィンランド人は

フィンランド人にとって大切な場所などを熱く語ってくれた

 

石本氏のはからいのお陰で非常に濃い時間となったフィンランド旅

この地での出会いに魅了され

薄れかけていた若い頃の野望 “海外に住みたい”

再び湧き上がってきたこの想いを現実にするべく

会社を辞めた

30代前半の決断だフィンランドの学生ビザを取得し

語学学校とビジネススクールに2年半

この時感じていたのが

“勉強するためにここに来たのではない”

 

そんな時“日本の民藝やデザインに関するイベント”を手伝う

“日本のものをフィンランドで売るっていい!”

このイベントがきっかけでCOMMONが誕生した長崎出身のため はじまりは白山陶器

オープンンして1ヶ月経たないくらいで地域新聞で取り上げられる何が受け入れられるか分からない中で

自分の“直感”を信じて今までお店を営んできた

最近では自身が昔から愛用しているブランドの取り扱いもはじまった

“自分のお店だから、自分がワクワクしないとね!”中村さんの取り扱う商品には

必ず“ストーリー”がある

 

そのストーリーに触れることで

手にした商品が何倍も魅力的になるのは

誰よりも中村さんがその商品に惚れ込んでいるからだろう

僕はCOMMONで“ストーリー”を買っているのだ中村さんが仕事を辞め移住を決断したのは

ちょうど今の僕くらいの年齢だ

仕事も安定し 家族も出来ると

野望に蓋をして過去に置いてくることが

だんだん多くなってくると思う

 

けれど どんな状況でも自分の“直感”を信じ

たくさんの“縁”を繋いできた中村さん

変化を恐れず挑戦し続けたいと思う僕は

取材を通して中村さんから“沢山のパッション”をもらった

気持ちはすっかり“同志”

 

これからCOMMONがどんな進化をしていくのか楽しみだ

ここからは中村さんへのインタビューをお届けします!-中村さんにとってCOMMONとは?

「自分を投影しているもの、アイデンティティーかな。COMMONは人の出会いの場でもある。それが面白くてお店をやっているのもあるかな。僕の人生は、出会った人との繋がりで出来たご縁で今があるから。」

 

-モットーにしている事は?

「直感を信じることを大事にしているよ。ワクワクする気持ちは重要。それと俯瞰でものをみる。」

 

-人気商品は?

「ROTOTO(ロトト)の靴下ですね。プレゼントでもよく買われます。」-オススメ商品は?

「ENGINEERED GARMENTS(エンジニアドガーメンツ)

ここは僕が昔から愛用しているブランドで、毎コレクションとまでは言わないけれどよく買ってきた。今日着ているジャケットもここのモノで、10年以上も着ているんだ。フィンランドでは唯一、ここで取り扱っています。昔から好きだったブランドを取り扱えるのは大きなモチベーションになったし、張り合いが出来てとても楽しいよ。」-フィンランド人のお客さんはどうですか?

「うちのお客さんは良いお客さんばかりで、クレームもほぼ無いかな。」

 

-ターニングポイントは?

「白山陶器でスタートして、2•3年して行き詰まっていた時、テキスタイルデザイナーの鈴木マサルさんと出会い、今治タオルを販売出来るようになったことが大きいかな。生命線だったよ。特に石のデザインのバスマットは今でもとても人気。フィンランド人は自然が大好きだし、モチーフとして“石”が好きな印象だね。」-日本の物だけじゃない理由は?

「一昔前は、日本の物だけで勝負しようと思っていたんだけど、何となくの感覚で、日本人は色々な文化をミックスさせるのが上手だなって。フィンランド人はテーブルコーディネートをArabiaだけで仕上げるでしょう?でも日本人ってArabiaと和食器を組み合わせるじゃない?そういう感覚を伝えたくて、今はフィンランドのものもミックスして置いています。」「日本のお客さんが来てくれたときにはフィンランドのものを置いていると喜んでくれる、というのもあるかな。なので、フィンランドのヴィンテージの物も置くようにしています。」

中村さんセレクトの品々に触れると

作り手の温もりに包まれる

人のご縁を結ぶ中村さんのお店“COMMON”はまるで“心のサウナ”だ

 

そして 改めて日本という文化をを誇らしく感じられる場所でもあるモイモーイ!

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