一年に一度だけの特別な花火“Ilotulitus(イロトゥリトゥス)”
- Lifestyle
一年に一度 この日だけは花火
Ilotulitus(イロトゥリトゥス)をする事が許されている
12月31日18:00〜1月1日2:00の間
いつでもどこでも気軽に花火が楽しめる日本とは違い
フィンランドで花火が出来るのは年越しのこの時間帯だけ
日本とは違いルールもしっかりと決められている
クリスマス休暇明けの12月27日
街が少しずつ日常を取り戻す日に花火の販売が始まる
ショッピングモールの一角にポップアップのように特設のお店が出来ていた
事前にスーパーで申し込んだりネットでも購入できるようだ
実際にどのお店をのぞいても人が並んでいるし
売り切れ続出!
年に一度の花火に対するフィンランド人の熱量を感じる
手持ちの花火から打ち上げ花火まで・・・
こんなに大きな花火を個人でするのか!
と広告見ながら驚いたが 大きなモノもしっかり売り切れ
花火のあまりの大きさに 固定させる台まで販売されていた
花火をする際フィンランドでは透明のゴーグルを着用する事が義務付けられている
もちろんこの花火ショップで購入可能なのだが
友人の話では結構売り切れていたりするらしい
ゴーグルの着用を義務付けるなんて厳格でフィンランドらしいな
基本的に18歳以下の花火は禁止
もちろん保護者が一緒なら可能
18歳以下では購入も不可能だ
ちなみにフィンランドで成人と認められるのが18歳
飲酒花火も禁止とされている
(アルコール22%未満のお酒なら18歳から飲んで良い)
そのほかのルールには
ゴミを捨てるとか物を壊したときは弁償の義務があるとか
人に向けないとか当たり前のこと
しかし実際にはゴミが散乱してしまっている
友人家族は元旦の朝
家の周辺をゴミ拾いをするのだと話していた
場所は開けたところなら基本的にどこで楽しんでもオッケー
ただヘルシンキ大聖堂など禁止エリアもあるため
事前に禁止エリアの地図を確認しなければならない
HPでチェックしてみると禁止エリアの告知だけでなく
地域ごとにこの時間にここの広場でみんなで花火をしよう!
というような呼びかけも目にした
これはヘルシンキのほとんどのエリアで行われていて
エリア分けも非常に細かい
近所のみんなで楽しもう!
そんな社会のコミュニティがしっかりあるっていいなと思う
子供達集まれ!そんなエリアもあった
僕の住むヘルシンキでは昨年まで年越しの花火大会があった
フィンランド全土の至る所でこの日は花火大会が行われる
しかし今年はコロナの影響で花火大会は中止にしているところも多かったよう
ヘルシンキもその一つだ
ただ理由はコロナだけでなく環境に配慮したことも挙げられていた
実際に隣のEspoo(エスポー)市では2018年から環境に配慮して
花火大会をレーザーショーに変更している
ヘルシンキでは今年は花火大会ではなく
オリンピックスタジアムから緑色のレーザーが夜空に描かれた
遠くまで伸びる緑色のラインが2021年より先を指しているようで
美しさだけでなく次に向かう..そんな風に感じた
隣国スウェーデンでも少し前から環境への配慮という理由で
花火大会は他のショーに変更されているようだ
花火が身近にあり大切な文化である日本とは少し感覚が違うなと
環境問題と花火なんてリンクして考えたことは無かったけれど
場所が変わると問題提起も異なるんだなと
非常に興味深い
ただ僕はやはり夜空を彩る日本の美しい花火が大好きだ
31日の夜
大晦日の夕食中や食後にゆっくりしている時でも
あちこちから響き渡る花火の音
僕はランニングをしながら締めのサウナに向かうときに
たくさんの美しい花火に出会う事ができた
日本では花火は夏の風物詩
冬のピリッとした夜空に彩られる花火も良いもんだ
カウントダウンと共に盛り上がる歓声
住宅地の中でもとても賑やかで楽しくなる
華やかに迎える新年!
しっとりと迎える日本の新年とは全く違うこの空気が僕にとっては新鮮で
楽しい新年の幕開けになった
※各規定は2020年のものです
モイモーイ!
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