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日本とフィンランドの違い〜サッカー編“バースデーケーキ”〜 

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“Birthday cake”

 

日本のJリーグとフィンランドのヴェイッカウスリーガを

僕が経験したことを元に比較し ご紹介していくシリーズです

 

僕の所属するHJK Helsinkiでは

選手会での決まりごとの一つに

“誕生日にはケーキを持参する”というものがある

受け身では無く 能動的な誕生日

初めてこのチームに加入したとき

この決まりごとに驚くとともに

文化の違いを感じた

 

Jリーグのチームでは誕生日の選手に対し

チームがお祝いのセレモニーグッズを用意してくれる

セレモニーグッズといってもクラッカー等…ではない

 

練習終了後 皆がそわそわ準備をしだし

誕生日の選手をめがけて卵を投げつけ小麦粉をかける

もちろん主役は白い粉にまみれてぐちゃぐちゃだ

 

これはブラジル流の伝統的な祝い方で

“卵は生命の誕生”を意味しているからだとか

「誕生日ケーキを作る代わりに材料をあげるのだ」

という風なことを僕は聞いたことがある

諸説あるようだ

 

Jリーグでは

あくまでも練習後のピッチでする

またロッカールームでは親しい選手が

個別にプレゼントを渡したりもする

 

ここも大きく違う点

HJKでは

ピッチの上では誕生日のセレモニーは一切しない

持参したケーキを練習後のロッカールームで

本人がチームメイトに振る舞う

プレゼントの受け渡しは見たことがない

ただ チームメイトが誕生日ソングを

多国籍言語で歌ってくれる

幼い頃から馴染みのある あの超有名な曲だ

スペイン語圏の選手ならスペイン語

フィンランド人ならフィンランド語

 

“おめでとう”という言葉も母国語を

みんなでシェアしたりする

 

ここは外国人登録の制限枠が大きいので

Jリーグに比べて多国籍のチーム

2016-2017シーズンは特に多国籍だったイメージで

ピッチにフィンランド人3人 そんな試合もあった気がする

 

ちなみに日本語の“誕生日おめでとう”は難しいようで

発音出来ない選手も多かった

 

このケーキを振る舞う文化

お国柄なのか 人柄なのか

手作りの選手も結構いる

本人の手作りもあれば 彼女や奥さん お母さんの手作りまで

今までで一番美味しかったのは

フィンランド人の作るブルーベリーのケーキかな~

 

手作りの選手はケーキを持ち運ぶのに適した

プラスチックの器とケースで持ってきているので

振る舞った後

大柄な選手がせっせと器を洗っている姿は

男女平等が強いフィンランドらしいなと思う

そしてやっぱりecoでモノを大切にするんだなと

 

誕生日一つとっても

本人が受ける側なのか 仕掛ける側なのか

真逆の日本とフィンランド

ただ 誕生日を楽しくお祝いする!

というのは世界共通

 

もうすぐ僕も誕生日

今年は手作りティラミスでも持参しようか

フィンランドでも4シーズン目

フィンランド色に染まってみよう

モイモーイ!

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