選手の平生を知る一泊二日の農家泊!? -vol.2-
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日本では当たり前の文化
“若手は率先して働く!”
高校サッカー出身の僕にとっては当然のこと
「今の時代はそうじゃない」と突っ込まれそうだが
もちろん最年長の立場になった今でも 僕は率先して働く
というか気を配る?ことは身体に染み付いている
今回の共同生活を通して 強く感じた文化の違い
日本では当たり前の上記の文化が 全く感じられなかった事
僕のチームHJKではトレーニング前の準備として
ボールの空気チェックや水の用意
クラブハウスのサウナの電源管理は若手の仕事だ
しかし 今回はチームイベントだがオフに近い感覚だったのだろうか
彼らが率先して何かをすることは全く無かったそれどころか帰る前に僕がゴミを集めている時
彼らの目の前にゴミがあるにも関わらず
拾うどころか 座ったまま携帯から目を離す事すらない
いや そもそもゴミをそのままにしていることが問題なのだが
このゴミ問題 僕にとっては常に大きな違和感のひとつで
HJKに所属してからずっと感じている
自分が使ったコップ・皿・缶・ペットボトル・スプーン・バスタオルなど
とにかくいろいろなものが机や椅子
棚の上や床にまで置きっぱなしで
ゴミを捨てることもしない
試合後に剥がしたテーピングを床に捨てる人の気が知れない
これは文化の違いなのか 人間性なのか
フィンランドでは日本のように学校生活で掃除をする文化がない
小学校でも業者が掃除をしてくれるらしい
“みんなで雑巾掛け”あれも学校生活の良い思い出だけどな
だから公共の場所を自分で片付けたり綺麗にする
という感覚がないのだろう・・・
今年に入り このゴミ問題を大きく問題視している人物が用具担当のボビだ
彼もフィンランド人だが このやりっぱなしの現状を改善しようとはじまった試み
“Education video 2022 No.1”(教育ビデオ2022)
チームのワッツアップ(SNS)グループに投稿されるこの映像には
床に落ちているバナナの皮をボビが拾いゴミ箱に捨てるもの
脱ぎっぱなしのサンダルをロッカーに戻すものなど
現時点でNo.3まで配信されている
今シーズン ボビからのアクションでどこまでロッカールームに変化が生まれるのか楽しみだ
日本では平生がピッチに出ると言われている
平生を整えることは僕にとっては当たり前のことなのだ
みんなの共同生活を通して平生を重視しているように思えるのは
やはり同年代の選手達だったしかし彼らが若手に何か申すことは全く無かった
日本だったら必ず誰かの指導が入るだろう
先輩の姿を見て学ぶのがフィンランド式なのだろうか
それとも周りをみて平生を整えることができる選手が長く選手として活躍するのか
現時点でまだ分からないが
この国でも“いい選手だな”と思う選手はやはり平生が整っている
先日チーム目標をみんなで決めた際
“目標を達成するために何をすべきか”という話に発展した
その時フィンランドA代表の経験がある選手が語ったのがまさに“平生”
ボビのビデオを1例に挙げながら
彼はもっと全てのものに“感謝”をするべきだと
自分たちの環境にはもちろん 自分たちが使うものや食べたものまで
今年34歳になる彼は 今でもフィンランド代表に声がかかる選手だ
周りを気にせず ソファで携帯をいじりながら寛ぐ若い選手達が
彼の言葉をどのように吸収し成長に結びつけるのか
それも楽しみだ決して旅中ではこのような話はしなかったのだけれど
チームとしては結局バランスは取れているのかも知れない
シーズンを通してどのように変化していくのか
チームが成長する過程で きっとこの旅が何かのヒントになる
そんな気がしたモイモーイ
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