フィンランドを代表するブランド“Iittala・Arabiaデザインセンターストア vol.2”
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“サスティナブル” ここ最近僕たちの生活に凄いスピードで入ってきた価値観
僕が思うに “サスティナブル”という考え方はフィンランドの人々にとっての日常
友人の家に遊びに行けば祖父母世代から受け継いだアイテムを目にするのは当たり前のこと
食器やグラス・カトラリー・家具・子供のおもちゃまで
“モノを大切にする素敵な文化だな” といつも思っていたが
これこそサスティナブル!
フィンランドでは サスティナブルな考え方が根付き
すでに文化となっている
Iittala・Arabia を取材させて頂き
“世代を超えて受け継ぐ”文化はこの国を代表するブランドによって提案され
フィンランドの人々と共に創られてきたのだということが深く腑に落ちた
そして現状に満足せず新しい取り組みをし続けている事に
大きな刺激をもらった
まずはそれぞれのブランドをご紹介しよう!
Arabia
140年以上もの間フィンランド人の生活の様々なシーンで愛され
その精神はArabiaのアイテムと共に世代を超えて受け継がれている
1873年からArabiaが公言している“お客様基準”
強いデザイン性を持たせながらも日々の生活に馴染み
人々の生活にそっと寄り添うアイテムの数々は
まさにフィンランドデザインの先駆者
優美さ・高品質・機能性をずっと追求し続けている
Arabiaの食器は人々をテーブルに集め
食事をその時間を彩り
より豊かな時間へと導く大切な役割を担い続けている
これから先も変わらず世界中の人々に愛され
受け継がれていく
Iittala
“美しくもてなす”
Iittalaの掲げる美しさとは
いつの時代にも衰えることのないIittalaの美
それは次の世代にも愛され長い間人々を楽しませてくれる
今手にとっているアイテムは“未来のクラシック”
それがIittalaデザインでありブランドだ
特に1950年代以降
高品質・多機能性・美しさを真摯に忠実に表現してきたアイテムは
生産からリサイクルまでが計画され作られている
環境への配慮を欠くことなく生み出されていく
だからこそ長く人々の生活を彩り続けることができるのだ
ここまでで すでにサスティナブルな生産スタイルを確立しているのだが
更に新しい取り組みとしてはじまっているのが
“リサイクルガラス” “店舗でのビンテージサービス”なのだ
リサイクルガラスとは
製造過程で割れてしまったり商品にならなかったガラスを集め
一度溶かしてから新たな商品を生み出すという取り組み
実際に店舗でリサイクルガラスの商品を見ると
通常のものよりもガラスが波打っているように見え
リサイクルガラスならではの雰囲気がとても良い!
溶かして 固める…そんなイメージだった僕には
質感や雰囲気まで変わる事に正直驚いた
てっきり元のように戻るんだと…
この取り組みは職人たちの情熱があってのもの
ブランドのベースを支える彼らからは反発など無かったのだろうか?
僕の愚問だった
彼らはこのような新しい挑戦を“名誉”だと
あまりのスマートな返しに惚れ惚れした!
それは高い技術があってこそ
プロの職人の思考や誇りにすっかり心奪われ
沢山の刺激をもらった
僕らも一緒だ “成長あるのみ”
Vol.1の記事でも紹介したIittalaの140周年記念のブーメラン型の花器
素敵だな欲しいなと思っていたのだが
職人さんの話を聞いて心が決まった
1937年サウナ(37)の年の復刻版!というのにも運命を感じたが
当時の製法で復元されたこちらは
現在主流になっている鉄製の型ではなく木型を使い
一つ一つ職人さんが吹いて作っている
そのため唯一無二なのだ
比較してみても色味や厚さが全く異なる
木枠ならではの表面のざらつきはとにかく渋い!
高さ140mmとは思えない存在感
手に取るとしっかりとした重みを感じるのは沢山の想いがのっているから
これこそ “受け継ぐもの”として僕は迎え入れた

今は特別商品のみで採用されている木枠
高温のガラスを流し込むため 使っているうちに少しずつ焼け
長く使えるものでは無いそう
だからこんなに個性があるのだ
店舗で比較すると非常に面白い!
表面のざらつきは木肌だと良く見るとわかるのでぜひ見て触って感じて欲しい

(ちなみに上の写真の木枠は、ベースを作る際に柔らかくしたガラスの塊をまずこの木の型で整えてから、アールトベースの形をした木枠にいれて膨らましていきます。今現在も工場で使われているものです。)
日本でも人気のIittala・Arabiaのヴィンテージ
僕も幻の“サウナシリーズ”を求めてよくヴィンテージショップに足を運ぶ
フィンランドにはヴィンテージショップが沢山あり
蚤の市も多く開催される
そう そんな国でわざわざ正規店がなぜヴィンテージサービスをはじめたのか
この取り組みを聞いた時 ただ不思議だった
“素材の循環” ・“循環経済のサービスモデル”を模索した結果であり
お客様からは大変好評だと返答を頂いた
方針は理解できたが
ではどのような人がこちらに商品を持ち込むのか
板垣さんに店舗での感覚を聞いてみて少し納得した
そもそもこちらの店舗には買い物目的だけでなく
散歩のついでに立ち寄る方も多いようで
「食器棚に長年眠っていたものを手放したい」
「捨てるのはもったいないけど、アンティークショップに持ち込むのが面倒」
「誰かに使ってほしい」
そんな風に考える方々が 店舗に持ってくるのだとか
僕の想像以上に店舗が地域に密着していた
世界的に有名なブランドでもフィンランドの人々にとっては生活の一部なのだ
そのため 気軽なサービスの一つとして人々に受け入れられ
実際に毎日数組のお客様が商品を持ち込み
商品の移り変わりも非常に早いようだ
買い手としてはびっくりするくらい安い!
僕もお気に入りを見つけ 良い買い物させて頂きました
ヴィンテージはまさに出会い!店舗を訪れる楽しみが増えるな
フィンランドを代表するIittalaとArabia
両ブランドが大切に守ってきた精神はやがてフィンランドの文化となり
“世界一幸せな国”の日常を彩り続けている
素敵なデザインで収まらない沢山の想いが
やがて世界中の“アコガレ”となり今なお人々の心を掴み続けている
この度、記事の作成において板垣法子様にご協力を頂き、Iittala・Arabia両ブランドの広報部に取材させて頂きました。皆様の丁寧な対応、そして想いの詰まった言葉の数々に感動いたしました。そして更にファンになりました。
心より感謝申し上げます。
モイモーイ!
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