バルト海を望むオフグリッドリビング“majamaja(マヤマヤ)”
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バルト海沿いの 岩の上に異彩を放つ漆黒の建物
“オフグリッド・リビング”
“人と自然の調和”
がコンセプトのサスティナブルなキャビン建築家ペッカ・リットウとフランス人の技術チームが最小限の資源で創り上げた
電気は太陽光から水は雨水を浄化して再利用し
オフグリッド=自給自足で成り立っているのだ
7月にオープンして以来 世界中から注目されている
陸からのアクセスだけでなく海からのアクセスが可能なmajamaja
今回は大聖堂から比較的近くにある島Tervasaariからボートで向かったヘルシンキの海沿いにもたくさんの島々があるが
これまでボートに乗る機会はほとんどなかった
そのため待ち合わせがマリーナというだけでワクワクする
見慣れた街も海からだとまた違って見える
目的地のLaajasaloに向かう途中
ヘルシンキの古い建造物が並ぶエリアと近代的な建築が印象的な開発エリアを左右対照的に望むことが出来た
まるで街の移り変わりを見ているかのようだった天候次第ではあるが 希望するとボートで送迎してくれるのもオススメポイントの一つ
もちろん陸からのアクセスも非常に便が良い
一般的にモッキ(コテージ)というと田舎にあって街から離れるイメージだが
majamajaはとにかく立地が素晴らしい
ヘルシンキの中心から車で約30分
バスやメトロ・自転車でも訪れることができる
ホテルステイやアパートメントステイも良いけれど
フィンランドの自然の中に身を置く滞在も
非常に贅沢で癒しの時間になるだろう
今までとは少し違うヘルシンキ滞在の新提案だ
ボートを走らせ約15分 目の前の岩場に現れた真っ黒な建物は
存在感が抜群で 遠くからでもすぐに見つける事が出来た
自然の中に異質なものとして佇んでいるmajamajaは“自然と調和する”というコンセプトなのだが
無機質な見た目は決して自然に溶け込んでいるわけでは無く
そのギャップがまたかっこいいと僕は思った
桟橋に船をつけてから 岩場を木で出来た階段で登っていく
夏にはこの桟橋から 海に飛び込んで遊べるな
サウナがあれば飛び込めるのになそんなことを考えながら上っていくと真っ黒な大きな箱が鎮座
ソーラーシステム以外の装備は特に見当たらない
あまりにもスタイリッシュすぎて
このホテルのコンセプトをいい意味で忘れさせてくれる
中に入ると思わず大きな声が漏れた
おお~!!
壁一面の大きな窓から眼下に広がるバルト海の絶景は
まるで大きな絵画のよう
海と島々 そしてどこまでも続く空と雲
フィンランドらしいこの景色はいつ見ても綺麗で
僕の心を落ち着かせる紛れもなくこの壮大な景色こそがmajamajaの主役である
そして主役を引き立たせるための仕掛けが至る所に散りばめれられており
その工夫が決して脇役でないところも
majamajaの魅力なんだな
間取りは非常にシンプルで
リビングダイニングとロフトのベッドルーム空間は決して大きくないが
だからこその仕掛けが素晴らしかった
ソファやダイニングテーブルは全て壁に収納可能
黒で統一された内外装は無駄の無さを一層際立たせているソファのクッションや持ってきた荷物などは床下に全て収まるようになっており
収納するとそこには何も無い空間が広がるだから大きな窓にフィンランドの絶景が浮かび上がるのだ
坐禅を組み 何も考えずボーッと外を眺めたい
水墨画を描きながらリラックスするのも良いな
ふとそんなことを考えてしまうほど日常とは違う時間の流れを感じた
ダイニングはもちろん スツールやソファなど
使われているものは全て自然素材でオリジナルデザインというmajamajaのこだわり
空間を邪魔せず それでいて全てにストーリーを持つ
こだわりが重なり合うからこそ生まれる存在感なのだ僕が特に気に入ったのがスツール!
たたむとフラットになり持ち運びが楽
組み立ても簡単なので非常に使い勝手がいい
部屋ではもちろん アウトドアでも重宝すると思う
日本に届けたいな~畳んで壁に立てかけているだけでもオブジェになるのはさすがデザイン大国!
空間にかけられていたヒンメリも素朴だけど華やか
全てのバランスがいい感じだロフトに上がる階段も中抜きにすることで圧迫感をなくし
空間を邪魔しないデザインが施されている
洋服掛けとしても使える機能性まで兼ね備えている
観音開きの扉に隠されていたのはまさかのキッチン!
そうキッチンなど生活感が出てしまうものは全て隠されている
見た目はコンパクトだが2口コンロありキッチン道具も一通り揃っている為
籠りながら住むように滞在することが可能だ滞在中の食材等は持ち込むことをお勧めする
バス停まで300mだが 森と海に囲まれたこの場所での滞在に
スーパーマーケットを挟むのは少しもったいない気がするからだ
けれど アクセス出来ないわけでは無いのが安心できるポイント
フィンランドの本当の田舎だと「買い忘れた!」が通用しなくなるからねw
冷蔵庫はもちろん テラスにはグリルもちゃんとあるので
マッカラを焼く!なんてフィンランドらしい滞在はもちろん
ただ“火を焚く”という特別な時間を演出することも可能だ
キッチンもシャワールームもここがオフグリッドの施設だとは全く感じさせない
違和感も不便さも全く無い
ただ 日本人の僕からすると少し抵抗があるのが“トイレ”
水洗トイレでは無いため用を足したらおがくずをかけるフィンランドのコテージでは今でもこのようなトイレの形式は多く
初めて友人のサマーコテージに行った時は非常に衝撃的だった
ただ majamajaのトイレは室内にあるのと(離れのトイレもコテージでは普通にある)
新しくて綺麗だからなのか 抵抗はあるが比較的大丈夫
フィンランドのコテージではなかなかハードルが高いものも多いのでw
現在はここで紹介している1棟のみだが
サウナや別棟も建築予定だそう
これからも楽しみだ!
早くサウナ出来ないかな~w
街からこんなにも近いのに 信じられない程ここは自然の中
波や風の音や鳥の声をBGMに 目の前の景色を楽しんでいると
雄大な鷹の狩りにまで遭遇することもあるのだとか
フィンランドの自然のエネルギーを存分に味わえるmajamajaでの時間は
心も体もリトリートしてくれる
気心知れた仲間との時間はもちろん
お一人様時間もとても贅沢で最高かもしれないな※現在発売中のPEN10月号でも紹介しています
モイモーイ
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