建築家アールトの世界 星が輝く“市庁舎”
- Art & Design
フィンランドを代表し
国際的にも著名な建築家アルヴァ・アールト
彼が生涯で最も
自分の世界を表現できたと言っている
建築群がSeinäjoki(セイナヨキ)にあるアールトセンター
首都ヘルシンキから
高速鉄道で2時間40分の街にあります
世界でも例のない総合建築芸術がここ
アールトセンター
その中にある“市庁舎”を紹介しよう
外観が目に飛び込んできた時
なんだか日本っぽさを感じた
Arabia製のセラミックで出来た
この市庁舎
当時のフィンランドで
外壁にセラミックが使われるのは
初めての事だったそう
深いブルーは
光の加減によって様々な色を放つ
僕の行った日は曇り
遠くからは黒にさえ見えた
中に入ると
まるで星が
議会場に輝くような
美しい照明の世界が広がる
照明が一定の長さで吊るされるのではなく
様々な高さで吊るされている
こんなの初めて見た
これは 平や直線を好まない
アールトのこだわり
不揃いなのに揃っている
なんとも不思議な感じ
アールトは自然光を取り入れることも
大切にしていたようで
この議会場にも自然光がしっかり入る
ただ 決して議席に直接光が当たらないよう
天井が斜めに開いている
これはアールトの
“ここに座る人への気遣い”だな
市庁舎の西棟
中庭を挟んで議会場の反対側に
当初市長が実際に住んでいて
市長はベランダから中庭を覗くことが出来た
この中庭は
市民に開かれたスペースで
日向ぼっこをしたり 散歩をしたり
市民の憩いの場
この中庭と市長のベランダを
同一空間にすることで
時間を共有し
お互いに話が直接できる環境を
アールトは作り
開かれた政治を思い描いたのかな…
中庭からベランダを見ながら
当時に思いを馳せた
モイモーイ
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