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アルヴァアアルト建築群 スニラ

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世界遺産登録間近!

僕の住むアルヴァアアルト建築群「スニラ」を改めて紹介します!

フィンランド首都ヘルシンキから東に約120キロ、人口5万人の小さな街「コトカ」の郊外に広大なアルヴァアアルト建築群がある。

 

フィンランド国内に存在する有名なアルヴァアアルト建築の数々とは違い、ここはあまり知られていない。それは、今でも人々の営みがある、リアルな生活圏だからだろう。昨年の移籍をきっかけに僕はこの地に住まいを移した。

サッカーに導かれるようにこの地にご縁を頂き、そして、この地にすっかり魅了されている。

 

1936年、アルヴァアアルトは手付かずだった美しい自然の広がるこの地域にパルプ工場と住宅地区を設計した。

後に「世界で一番美しい」と言われることとなったスニラパルプ工場を中心に、のべ13棟の住宅が建設される。最新鋭の設備が導入されたアパート群はここに住む労働者の人々にとって天国と称されたようだ。各家に設置されたトイレや水道の設備は、当時の労働者階級の人々にとっては夢のような環境で、アパート自体も当時にしては広々と設計されていたようである。

 

街を歩いてみると分かるのだが、街全体の設計が当時の階層構造を顕著に表している。

工場全体を眺めることができる海沿いに、雄大に建つ工場長の家「カントラ(KANTOLA)」。-1980年代まで実際に工場長の家として使用されていた。

現在は、事前にアポイントを取れば見ることができるスニラ唯一の施設である。

SNILAN KANTOLA OY

とにかく大きなお屋敷で、建築に詳しくない僕でもアアルトの築いた世界観と美しさを感じとれる。

カントラはアアルトの最も有名な作品のひとつである「マイレア邸」の面影が見られるそうだ。

 

そして、彼が創った総合的なデザイン思考と、建築様式の典型的な要素を体現している。

施設のダイニングには当時使われていたスニラ工場の刻印がされている銀食器が並んでいた。カントラは、スニラの繁栄を随所に感じることが出来る。

 

カントラをスタートし、距離が離れるほど階級が下がっていく。

カントラの側に建つランタラ(RANTALA)は当時のエンジニアクラスの住まいで、180〜280平米。海沿いに面し、大きな庭とプライベートビーチ付き。

その次は、現場統括クラスのマケラ(MÄKELÄ)85平米、以降、労働者階級のアパートメントが森の中に点在している。

当時、ここには主要なインフラ設備、地域全体のヒーティングシステム、共同サウナやランドリールーム、幼稚園や生活雑貨店、郵便局に図書館などが整備され、充実した日々を送っていたことを想像させる。アアルトは手付かずの自然を残しながらこの地域を設計した。

全盛期は2000人近く住んでいたと言われるこのエリアだが、今では200人弱。

静かな自然の中での僕の生活は、野性の鹿やリス、うさぎが隣人である。アアルトが大切に、残したものを最大限に享受しているのが今なのかもしれない。来月には世界遺産に登録されるかもしれないといういうのに、高揚感はあまり感じられず、今日も静かにいつもの日常が広がっている。アアルトの最大の建築群スニラには今でも人々の日常がある。

これが唯一無二で最大の価値。

 

つまりは、建築の内装は世界遺産に登録されても個人のスペースである為、基本的には見ることが出来ない。外観と地域全体の景観が中心になる。だからこそ、一年に一度のスニラのオープンハウスイベントは今後更に価値を増していくだろう。

今年で4年目になるオープンハウスのイベントは世界遺産登録の決定後。盛大なお祭りを想定しての準備は着々と進んでいる。

今年のチケット購入は→こちらから!

 

モイモーイ!

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